町田市役所の目の前に「長栄稲荷社(ちょうえいいなりしゃ)」(町田市森野2-10-20)という小さなお社があるのをご存知でしょうか?(写真上)
創建や由緒は不詳のようですが、 おそらくこの地域に古くから住んでいた信仰心の厚い人々が、五穀豊穣を祈願して建てた稲荷社だと思います。
そして、この稲荷社の前の道を森野南交差点方面へ少し歩いていくと、「妙延寺(みょうえんじ)」(町田市森野2-9-6)という日蓮宗のお寺があります。
こちらは「長栄山 池上本門寺(ちょうえいざん いけがみほんもんじ)」(東京都大田区池上1-1-1)(以下「池上本門寺」)の末寺で、永和2年(1376年)に渋谷左近尉重宗(しぶやさこんのじょうしげむね)が開基、日顗(にちぎ)が開山として創建したといわれています。昭和20年(1945年)5月25日の東京大空襲により、山門以外のすべてを焼失しましたが、昭和51年(1976年)までに順次建物が再建されました。
ところで、「池上本門寺」の総門近くに「本町稲荷神社(もとまちいなりじんじゃ)」(大田区池上1-34-12)という稲荷社があるのですが、こちらは、元々、「池上本門寺」の境内にある「長栄堂(ちょうえいどう)」の「稲荷大威徳天(いなりだいいとくてん)」を神仏分離により「長栄稲荷」としてお祀りしたのが始まりだったそうです。
ということは、町田の「長栄稲荷社」と「妙延寺」は、この「池上本門寺」と「長栄稲荷」との関係のように、深い繋がりがあるのでは!?と考えまして、近くまた「妙延寺」へ行き、事実確認して来よう、と思っている次第です。